「貴校」は「きこう」と読みます。
なかなか普段使いでは聞き慣れない単語だと思いますが、受験などにおいて先方となる学校を指すときにはこの言葉を使いましょう。
また、大学の場合には、貴校でも良いですが「貴学(きがく)」という単語を用いるようにするとよりスマートでしょう。
小学校・中学校・高校・専門学校などを指すときには「貴校」という表現オンリーです。
ただし、使い分けで気をつけなければいけないポイントがあります。
面接で貴校と言ってはいけない
厳密に無作法にあたるとはされていませんが、面接では貴校という言葉を使うのはやめておきましょう。
なぜかというと貴校とは文章語であるからです。
直接学校側の先生や職員の方と話すときは口語の「御校(おんこう)」を使用しましょう。
口語である御校(おんこう)を使う場合
御校は口語として用いられますので、「面接の際」や「学校側との電話の際」に先方と話すときには御校を使うという選び方になります。
「〜〜〜という点で、御校を志望いたしました。」
文章語である貴校(きこう)を使う場合
貴校を使う場面は、文章であらわすときに限られますので、「志望理由を作文する際」「メールでやりとりをする際」などでは貴校を選びます。
「貴校は充実した設備が魅力で、系列大学との教育連携も多く〜〜〜。」
「私の息子も貴校に入学できることを心から喜んでおり〜〜〜〜。」
結局どちらも尊敬語
細かく使い分け方を説明してきましたが、冒頭でもお話ししました通り、間違ったとしても大きな無礼になることはありません。
そもそも、貴校も御校もどちらとも尊敬語であり、相手を敬う意味が含まれていますから、間違えたところで敬意は伝わります。
そのため、例えば面接で「えーっと・・(絶対に御校って言わなきゃ・・)」って緊張してしまうようなら、どちらでも良いくらいの心持ちの方が上手くいくと思いますよ。