プロが教える中学受験の塾選び【ランキングで選ぶな】

ランキングは嘘、絶対参考にしないで

始めに知ってほしいことが一つあります。"塾選び"などで検索したら出てくるサイトたち。

「塾のおすすめランキング」

「保護者満足度ランキング」

これらは、すべて嘘で、捏造されたものです。

内通者の、さらに広報や経営などに関わる一部の人間だけが知っているかもしれませんが、あのようなランキングはすべてお金によって買われた広告枠なのです。

某有名なランキングブランドも同じです。

なぜならその会社から「出しませんか」と提案が来ますからね。
(※私はとある塾の内部にいる人間で広報の決裁を持っていたりします)

その時は珍しく怒鳴ってしまいました。「子供の教育を何だと思っているのだ」と。

これだけは言わせてください。

大切なお子さんの、大切な中学受験。決して"紛い物のランキング"なんかを参考にしてはいけません。

それで失敗した方、いっぱい見てきました。もう我慢できません。

だから今回「ランキングで選ぶな」という旨を掲載させていただくことを条件に塾業界現役の私が、僭越ながらこのサイトへ塾選びのコンテンツを執筆させていただくことにしました。

保護者のみなさん、ぜひ一つの考え方として、よくこの記事を読んでみてください。

初心者の方にもできる限りわかりやすく情報を盛り込むつもりです。

何卒、よろしくお願いします。

「塾に通う時期」や、「そもそも塾は必要なのか」で迷っていらっしゃる方は、まずは下記2つのページをさらっとご覧いただき、それから戻ってきていただけたらと思います。

いつ塾に通うのか時期ごとに解説
中学受験、塾に通う時期はいつ?(3年・4年・5年・6年)

この文章をご覧になっている方には、さまざまなケースの方がいらっしゃると思います。 小学生低学年のころ ...

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中学受験塾のイメージ画像
塾なし中学受験はやめた方がいい。塾は必要。

中学受験って必ず塾が必要なの? 塾に通わないで済ませる方法はないの? これは、中学受験を検討されるご ...

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どうやって塾を選んだらいい。塾選びの方法

塾で勉強するイメージ

冒頭で申し上げた通り、私がこの塾選びコンテンツを書こうというキッカケとなった「デタラメなランキングや口コミ」を参考には絶対にしないでもらいたい。

某大手ランキング会社でさえ、金のために「保護者満足度が高い塾トップテン」を売るような昨今。

これで1位になる塾を、逆に私は信用しません。ステマに金をかけている証拠ですからね。

そもそも塾選びは学校選びと同じです。

皆さんもお子さんの保育園を選ぶときに考えたはずです。

「あそこはしっかりとお勉強を教えてくれるけど、外で遊ぶ時間が少ないらしいからワンパクな太郎には合わないわね」

塾も同じではないでしょうか。

「あそこは難関校への合格実績は素晴らしい、でも競争が激しいっていうしマイペースな太郎には、こっちの面倒見の良い塾のほうが結果的に受験に成功する気がするわ」

つまりですよ、合うか合わないかがとても重要なのです。とてもランクづけなんて出来るもんじゃない。

子供の数だけ、適した塾の選び方がある。

そして、それを一番よくわかっているのは、彼や彼女を10年間間近で見てきたお父さんお母さんたちです。

このページでは子供の特性に合わせて、どう判断したらいいか、曲がりなりにもプロの私がサポートしていきたいと思います。

まずは「競争心が強いかどうか」が最初の判断ポイントになるでしょう。

子が競争思考なら大手集団塾

負けず嫌い、負けたときには悔しくって泣いて、何度も挑戦をするようなお子さんの場合は間違いなく競争思考であると言えます。

その場合は実はとても簡単で、群雄割拠、大手の集団塾に迷わず入ることをお勧めします。

しかもその際には、家庭教師とか個別指導とか他の習い事とかは出来るだけ避けて、勉強という勝負の場所にお子さんを送り込むつもりで入塾させましょう。

きっと他の生徒と切磋琢磨し、負けてはもっと頑張ろうと思い、成績が伸びて他人より勝れば喜びを感じ、競って自分を高めてくれるでしょう。

集団塾には、その仕組みが整っていて、模試の成績の張り出し、成績上位・中位・下位でのクラス分け、成績優秀者の発表、挙げればきりがないほどに競争にあふれています。

しかも、大手であればあるほど、ライバルは教室内だけではなく、全国に広がります。

「誰々さん、こないだの塾内模試で全国10位だったらしいよ。」

(いつか自分も・・・負けてなるものか・・・)

そういう風に過ごしているうちに、知らず知らずのうちに学力があがっていきます。

私が「集団塾か個別指導塾か」の相談をよく受けるのですが、答えとしては、「競争心があるなと思えば集団塾に入れてください。どうかわからないなという場合にも、とりあえず集団塾に入れてください。そのうち適性が見られますから。」と言っています。

また、集団塾が向いていない子でも、大手集団塾の豊富で制度の高いテキスト量、併願戦略などの情報ナレッジの強さは、受験において大きなパワーになります。

集団塾に通いつつ、ついて行けない教科だけ個別指導などで補うなどのパターンで乗り切るケースも結構あります。

大手集団塾の紹介

大手の集団塾を紹介しておきます。

塾は非常にたくさんありますが、塾業界にも勝者(より多くの受験を成功させてきた)という位置付けの塾があり、それらの特性を踏まえて選ばれるのが良いかと考えます。塾ごとに情報をまとめましたのでご覧ください。

SAPIX小学部

SAPIX小学部のメインイメージ画像キャプチャ
プロが見る『SAPIX小学部』の特徴(費用・合格実績)

最難関中への最短激戦ルート、それがSAPIX。 SAPIX、通称『サピ』。 中学受験をする際に、この ...

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日能研

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プロが見る『日能研』の特徴(費用・合格実績)

安心安全、バランスのとれた大手塾 「N」と書かれたバッグを背負った小学生をよく見かけたりしないでしょ ...

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四谷大塚

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優れた教材でFC展開。多様なレベルの生徒に対応 老舗の中学受験塾、四谷大塚。 最も名が通っている中学 ...

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早稲田アカデミー

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プロが見る『早稲田アカデミー』の特徴(費用・合格実績)

近年ぐんと伸びた熱血指導塾 早稲田アカデミー、通称ワセアカ。 いやあ、最近のこの塾の伸びは素晴らしい ...

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子がマイペースなら個別指導塾

競争主義ではなく、むしろ競争させられると一歩引いてしまうなど大人しめな性格の子は個別指導塾を使う方法があります。

集団塾も個別指導に対応したコースなども用意していますが、そこはやはり個別指導で実績を残してきた塾のほうが圧倒的に個々の指導レベルが高いですね。

こちらも紹介しておきますので見ておいてください。

 

個別指導塾の紹介

TOMAS

TOMAS(トーマス)のサイト
プロが見る『TOMAS(トーマス)』の特徴(費用・合格実績)

1対1の完全オリジナル個別指導塾 個別指導とは言っても、どれも同じ形式ではありません。 だいたい生徒 ...

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3年生・4年生は通信教育での基礎固めもあり

いつから塾に通えば良いかでも書いた通り、だいたい入塾は4年が基本。早くても3年生でしょう。

まだ基礎固めが必要であるこの時期は、特別勉強をしまくらなければいけないということはありません。

実際に大手塾においても3年〜4年での通塾は週で1〜2回程度。あくまでも学ぶ楽しさを体感したり、学習習慣をつけるためのコースです。

基礎固めはしたいけど、費用がかかってしまう。それを安く抑えながら5〜6年生に繋げる方法もあります。

通信教育です。

そういう風な家庭が最近とても増えてきており、小学校低学年・中学年から通信教育の中学受験講座を受けて基礎を楽しく、無理なく固めて、5年から集団塾へ行くといったケースも節約の一環で行われています。

利用者が多いのはZ会の中学受験コースあたりでしょうか。ここで重要なのは中学受験に特化した講座を選ぶ事ですよ。なかにはZ会一本で合格できちゃったという子供もいます。
一応概要を理解しておくために、資料を取り寄せておくと良いでしょう。

志望校のイメージがついている場合の選び方

志望校が決まっているなら実績で選ぶ家庭もなかにはいらしゃいます。

「うちの子は開成に入れて、東大医学部(理科3類)を目指します。」

というご家庭。

開業医師の家庭でこの子に病院をつがせたいから逆算して開成に行かせたいというパターンですね。

そういう場合には、「お近くにSAPIXの校舎はありますか?」と聞いて、もしあればそちらをお勧めしています。開成中の定員300名程度に対して、200名以上はSAPIXから合格していますから。

ここまで限定的ではなくても、

「うちの子は私立には行かせたいけど、そんなにトップを狙わなくなくてもいいのよ。そこそこ勉強できて、そこそこ遊べれば。」

こういうご意向の場合にも、塾選びは自ずと絞られます。

「お近くに、四谷大塚か、評判の良い個人塾はありますか?」と聞きます。

このようにある程度、入学後のイメージが多少なりとも存在している場合には、それをもとに塾を選ぶとミスマッチがないと思います。

たとえば「御三家しか行きたくない!」と思っているのに、実績が浅い個人塾では心もとないですし、「スポーツと両立してある程度文武両道でやらせたいわー」というのにSAPIXに入れては周囲との温度差が半端ない。

これはもう完全な私感ですが、簡単にイメージを伝えられるように箇条書きにしてみました。

「御三家まっしぐら」ならサピックス

御三家合格シェアは圧倒的、最難関校の実績では他塾もお手上げ状態です。ただ入塾テストがあり塾にすら入れない場合があったり、宿題が多かったりで子も親も過酷ではあります。また費用な比較的高め。その分、難関校合格率は高いでしょう。

「最難関から難関までを目指す」なら日能研

サピックスと比べ、次難関、中堅校への実績が多く、準御三家などへの合格実績に強みを持つ。成績上位層に限らずあらゆる生徒を受け入れている。親の関与は校舎や子供によってまちまちだが、宿題などは他の大手塾と比べると少なめ。

「どの学校にも幅広く対応できる」四谷大塚

幅広い校舎展開、FCでの四谷準拠塾なども多い。そのため成績最上位層から中位層までさまざまな生徒が通っている。他大手塾とくらべ面倒見がよく親が楽である。まず勉強を楽しむことから教えるメソッドに優れており、子供のモチベートが上手な印象。

「学費が無料の公立一貫校狙い」ならenaと栄光ゼミナール

近年、公立中高一貫校が人気を博しており、enaはその公立中高一貫校が行っている「適性検査」という思考力を見るスタイルの試験に対し圧倒的な強みを持っている。公立一貫に行きたいと決まっているのならenaが最有力。

enaのトップページ
プロが見る『ena(エナ)』の特徴(費用・合格実績)

都立中高一貫校における絶対王者 都立中高一貫校を受検するための専門塾、ena。 (※都立は検査と表現 ...

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また、栄光ゼミナールもenaに次いで公立中高一貫校に強く、加えて私立への実績もあるため途中で軌道修正をする可能性があるなら栄光を選んでおきたい。

塾の費用試算。入塾年別シミュレーション

塾を選ぶにあたって費用もみておかなければなりません。

どんぶり勘定で、「何とかなるさ」と安易に高を括るとあとで「こんなはずでは・・」とこれから受験という子供を退塾させなければならなくなる。
そんな失敗談も聞く話です。

授業料に加えて夏期講習などの季節講習参加費用、合宿費用、教材費など、さまざまな費用があります。

塾によっては月謝しか書いていないケースも多いので、注意が必要です。

大手塾を平均化した、おおよその費用規模をまとめてみました。

単年目安 累算目安
3年生から 300,000円 2,575,000円
4年生から 493,000円 2,275,000円
5年生から 656,000円 1,782,000円
6年生から 1,126,000円 1,126,000円

※大手三大塾(SAPIX・日能研・四谷大塚)の平均額を参考として記載。
※単年目安はその1学年だけ通った場合の目安。
※累算目安はその学年から続けて6年の最後まで通った場合の費用目安合計。

見ると目立つのが6年生の費用ですね。

年間100万超の費用がかかる計算で、ここに中学への出願料(1校あたり2万円程度)、それまでに学校説明会などに参加する服装一式を揃えたりといろいろと費用が積み重なりますので、余裕を持って出費を予定しておかないとマズイですね。

また、これに「個別指導塾を週1回で追加しよう」とか「直前で成績が伸びないから家庭教師でラストスパート」などよくある話ですので、ギリギリこの金額を捻出できるといった綱渡りの計算では破綻リスクが高まりますので、何度も言いますが余裕を持って支払える計画を立てましょう。

近所に合う塾ある?アクセス圏内はどれくらいが限界?

重要なポイントとして、「近所に通いたい塾があるか」という点が最後に挙げられます。

距離以外の要素で、本当に納得をした塾に子供を通わせたい気持ちもわかりますし、できればそうすべきだと私も思います。

しかし、私が見てきた限り、「通塾距離は、本当に近い方が良い」と感じています。

理想はドアtoドアで30分以内でしょう。

親は当然ながら毎日、塾の送り迎えをしなければなりませんし、何十分も電車に乗って、自宅最寄り駅に帰ってきてもそこから車で送迎・・といった具合ではさすがに子供も親も疲弊してしまいます。

また、その間の時間も本来であれば有効に使えたはずなので、よっぽどのことがない限り、ドアtoドアで1時間かかるとか、そういった距離の塾へ通うことはお勧めできません。

まとめ

「わかりやすく」とは宣言したものの、色々と小難しいことも書いてしまったと反省です。

それほど、塾選びとは複雑で、受験する学校を選ぶのと同じような難しさがあるものなのです。

さて、これから中学受験を見据えて色々と取り組まれるご家庭のみなさま。

長いで見ると中学受験は資産になると、私は考えています。

それは、難易度の高い中学、大学に行き、学歴が残るということではありません。

たとえ中学受験の結果、第一志望に行けなかったとしても、途中で諦めて地元の公立中へ進んだとしても、この10歳、11歳という多感な時期に何かに挑戦をしてそれを結果としてフィードバックを受ける。そういう体験は普通の同年代の少年少女はしていません。

その尊い経験こそが、彼や彼女の人生において大きな財産になると、心の底から思っています。

そういうチャレンジを、今から家族で行うんだという期待を持って進んでいただきたいと思っています。

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