都立中高一貫校における絶対王者
都立中高一貫校を受検するための専門塾、ena。
(※都立は検査と表現するため『受検』と表現)
もうですね、専門って言っちゃってるのでそれはもう圧倒的な訳です。
都立中学の定員のうち、過半数がこのenaの生徒が占めています。
家計が厳しいけど、一貫校にいきたいって人を中心に、授業料無料の公立中高一貫校が東京都内にかかわらず高い人気、高い倍率となっている訳ですが、そこに早くから着目して、都立中が行う学科試験ではない適性検査という教科横断的な入試に対してのノウハウや指導力を磨き上げた。そんな、塾です。
校舎数 | カバーエリア |
---|---|
約170校 | 東京だけで160校舎。神奈川にも5校。 |
他塾が追従できない適性検査対策
簡単に都立一貫校のメリットや特徴を挙げます。
- 授業料が無料(公立と同じ)
- 難関上位私立並みの合格実績
- 大学受験指導をやってくれる
- 2020年に変わる大学入試が『適性検査』が近いため受検勉強がその後の大学受験にも通じる
てな感じで、入ってしまえばコスパ最高な学校なんですね。今は記念受験層が落ち着いたため下降傾向ですが、倍率は7倍ほどでかなり高倍率をキープしています。
そして注目したいのが『適性検査』。
算数・国語・理科・社会などで分かれている知識を問う入試とは全く異なった趣で、「教科を横断した幅広い知識を使い、考えさせるような入試」なのです。
enaはこの適性検査の対策力がずば抜けており、オリジナルのテキスト教材『パースペクティブ』は他塾が喉から手が出るほど欲しい教材です。
もし都立中が私立みたいな学科型の試験を実施していたら別に対策を分ける必要がないわけですから、ここまでenaの独壇場にはならなかったはずです。
落ちたときのリスクヘッジを考える
都立を志望する際に考えなければならないのが、落ちた時にどうするのかを決めておくことです。
先ほど申し上げた通り、都立中は非常に高い、7倍近くの倍率となっており、つまりは「受検生全体の7人のうち6人は落ちてしまう」ことを表しています。
その際のバックアッププランも都立受検での塾選びにとても重要な要素のひとつです。
この塾では、中堅〜下位あたりの私立とのパイプも持っており、適性検査型入試と言われる適性検査に似せた入試を行う私立を併願校として受験推奨しており、もし仮に都立がダメでも、私立に特待生で合格できるように併願戦略を組み立ててくれます。
私立難関への選択肢を残したければenaは選ぶな
適性検査型入試を行う私立は、中堅〜下位までの学校がほとんどであり、その範囲なら教科型入試対策なしで100校近くの学校から併願校を無理なく選ぶことができるわけですが、逆に言えば私立難関校以上になってくると歯が立たなくなってしまうケースがあります。
そういった理由から、「都立もいいなー。でももし行けるなら私立難関を目指しても良いだろうなー。」という考え方は通りにくく、都立を第一志望、私立中堅を第二志望としてやっていくか、それとも他塾で私立難関校受験を中心に見据えてやっていくかという選択をしておいたほうが賢明になります。
enaの年間費用
年間でかかる費用は、授業料無料の都立中志望をターゲットにしているだけあって比較的安め。
それでも6年時にはそれなりの費用は見込んでおいた方がよいでしょう。あと一点注意ですがenaは小5や小6には日曜特訓っていうのを追加で行っていてそれは含めていませんので、それに参加すると小6年間では100万円は余裕に超えるという声もあります。
年間費用目安 | 通塾頻度 | |
---|---|---|
1年生 | - | - |
2年生 | - | - |
3年生 | 40,000円 | 週1回 |
4年生 | 210,000円 | 週2回 |
5年生 | 550,000円 | 週3回 |
6年生 | 850,000円 | 週4回 |
都立中への圧倒的な合格実績
まず断っておくこととして、enaは都立専門を謳っていて難関私立志望者などは基本的にいません。
よって、私立への実績としては毎年御三家に数人、難関に10人、中堅中位に何百人(滑り止めですね)っていう感じの分布になっています。
そこをどうこう言ってもこの塾においてあまり意味のない説明になりますので、都立に特化した合格実績を紹介しようと思います。
enaからの『都立中高一貫校』合格について
2018年度 | 定員 | 占有率 | 他塾比順位 | |
---|---|---|---|---|
都立立川国際中 | 105名 | 160名 | 65.6% | 1位 |
都立南多摩中 | 98名 | 160名 | 61.3% | 1位 |
都立三鷹中 | 87名 | 160名 | 54.4% | 1位 |
都立武蔵中 | 85名 | 120名 | 70.8% | 1位 |
都立富士中 | 71名 | 120名 | 59.2% | 1位 |
都立大泉中 | 70名 | 120名 | 58.3% | 1位 |
都立小石川中 | 68名 | 160名 | 42.5% | 1位 |
都立白鷗中 | 61名 | 160名 | 38.1% | 1位 |
都立桜修館中 | 52名 | 160名 | 32.5% | 2位 |
都立両国中 | 35名 | 120名 | 29.2% | 1位 |
区立九段中 | 53名 | 160名 | 33.1% | 1位 |
都立(区立含む)11校すべてへの実績と、どれくらいenaが独占しちゃってるのかを解りやすくするデータを加えてみました。
こう見ると、桜修館以外はすべてenaが他塾を抑えて一番合格させているってことになるのですね。
また、これらを足して都立を総計して占有率を出し直すと、785名合格、定員1600名に対して約50%となりenaだけで都立の約半数を送り込んだことになるのです。
ちなみに2番手は栄光ゼミナールで、291名の18%。大きな差が生まれています。
これだけ独占状態が激しいと、enaのCMのように言うしかありませんね。
「都立に行くならena」
まあ逆に、都立に行かないならenaじゃないってことです。