近年ぐんと伸びた熱血指導塾
早稲田アカデミー、通称ワセアカ。
いやあ、最近のこの塾の伸びは素晴らしいですね。
早稲アカさんは、特にこれまで高校受験にすごく強いという印象を持っており、もちろん中学受験でもこれまで一定のパフォーマンスを出してきたのですが、ここ近年で合格実績の急進がめざましい。
芸能活動をしながら中学受験をした芦田愛菜さんに早稲田中を突破をさせたのもこの早稲田アカデミーです。
この広告効果がすごいらしく、入塾する人が続出って感じらしいです。
まあそれは2017年度入試での話なので直近の合格実績にそれが作用したわけではありません。
この塾本来が持つ「合格させる力」が向上したということでしょう。
校舎数 | カバーエリア |
---|---|
約120校 | 首都圏で展開。埼玉や千葉、茨城などにも多いのが特徴。 |
反復学習で、とにかく問題を解かせる指導
塾には指導方法にもタイプがあります。
根本的な原理原則をしっかりと理解させて礎をつくり、そこを応用発展させるというのが王道パターンだとすると、早稲アカは、真逆で、とにかく問題を多く解かせて、何度も何度も反復練習をさせて問題をとくことに慣れさせて勝負するパターンです。
一見、場当たり的なやりかたに聞こえるかもしれませんが、そのメソッドにも理があって、子供は問題を解きまくって失敗から学び、後追いで原理も理解します。
学びの順序はちがいますが、最終的な学力定着力でみたときにどちらが良いとは一概に言えないと、私は思います。
それに、その指導方法の成果が合格実績に表れてきていますしね。
宿題多め、熱血で厳しい先生
指導法からして、より多くの問題を解かせる方法のため、当然宿題もそれなりの量が出されます。「宿題やってません。」ってことは許されず、しっかりと管理されて指導される厳しさもこの塾の特徴でしょう。
また、ハチマキをして「合格するぞー」という授業の光景。
最近ではそうでもないと聞きますが、早稲田アカデミーといえば熱血指導で有名です。
厳しい先生が多いですが、それって本気の熱い先生も多いってことで、私は悪くないと思います。
本人がそういう体育会的な場所が馴染むのであれば、その指導からしっかりと結果を出していけるでしょう。
早稲田アカデミーの年間費用
割合スタンダードな料金設定となっています。年間で見たときに費用では結構他社比で安くなり、コストパフォーマンスが良いと言えるでしょう。
年間費用目安 | 通塾頻度 | |
---|---|---|
1年生 | 240,000円 | 週1回 |
2年生 | 240,000円 | 週1回 |
3年生 | 300,000円 | 週2回 |
4年生 | 510,000円 | 週2回 |
5年生 | 760,000円 | 週3回 |
6年生 | 850,000円 | 週3回 |
どこまで行くのか。早稲アカの合格実績
まず分布イメージ図を見ていただきましょう。
非常にバランスがとれた分布となっています。
最難関を突破する生徒も育つし、次難関、中堅はしっかりと抑えられる。波形でいうと理想に近い(日能研に近い?)状態になってきました。
難易度別に抜粋した学校ごとの合格者数と専有率をみていきましょう。
最難関校への実績
学校偏差値 | 学校名 | 2018年合格実績 | 募集定員 | 定員に対しての割合 |
---|---|---|---|---|
74 | 開成中学校 | 93 | 300 | 31% |
70 | 麻布中学校 | 54 | 300 | 18% |
73 | 桜蔭中学校 | 63 | 240 | 26% |
72 | 女子学院中学校 | 73 | 240 | 30% |
75 | 筑波大付属駒場中学校 | 32 | 120 | 27% |
次難関・上位校への実績
学校偏差値 | 学校名 | 2018年合格実績 | 募集定員 | 定員に対しての割合 |
---|---|---|---|---|
68 | 市川中学校 | 238 | 270 | 88% |
66 | 芝中学校 | 78 | 280 | 28% |
64 | 吉祥女子中学校 | 110 | 234 | 47% |
65 | 明治大学付属明治中学校 | 100 | 150 | 67% |
中堅校・中位校への実績
学校偏差値 | 学校名 | 2018年合格実績 | 募集定員 | 定員に対しての割合 |
---|---|---|---|---|
58 | 明治大学付属中野中学校 | 102 | 240 | 43% |
53 | 山脇学園中学校 | 74 | 280 | 26% |
52 | 成城学園中学校 | 32 | 130 | 25% |
54 | 青稜中学校 | 59 | 200 | 30% |
定員以上の合格者が出ることは私立において通例です。第二志望に選ばれやすい学校は繰り上げ合格のために定員に対してより多くの合格を出す傾向があります。入学者数に母数を変更するとより精緻に計れますが、ここでは合格させる力を表現するため、母数を定員にし、その率を出しています。
それぞれのレベル別に抜粋しましたが、最難関、中堅も非常に高い占有パーセンテージですね。
そして何よりも次難関〜上位の占有はめざましいものがあります。どれも良い学校ばかりですが、ここに入って頑張ればこれくらいの学校ラインナップは選べると思うと、非常に心強い。そういった合格実績ですね。
反復をして定着していくようなスポーツのような考え方がハマる子には、今後の伸び白も含めて、ベストの選択といえそうです。
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