最難関中への最短激戦ルート、それがSAPIX。
SAPIX、通称『サピ』。
中学受験をする際に、この塾名を一切聞かないという人はいないでしょう。それくらいトップ塾の象徴となっています。
その所以は、最難関中合格者排出の数、それから高い占有率にあります。
さて、直近のSAPIX経由での難関中への合格者を見ていくと分かるのですが、それは後ほど記述します。
ともかく圧倒的突破力があり、ここの塾生であれば偏差値65〜70の御三家や難関校を志望するのは当たり前。そういう次元のお塾でございます。
校舎数 | カバーエリア |
---|---|
約45校 | 最難関受験層をターゲットに東京・横浜中心に首都圏で40校強展開。関西でも4校開校している。 |
入塾テストのレベルがそもそも高い
「あら、ということはここに入れれば受験に合格できるのね。」というと、そう甘くはありません。
そもそもSAPIXは、レベルの高い子が集まってくる塾です。
レベルの高い子を、高レベルで指導をし、たたきあげて勝たせる。
SAPIXはそういう塾になります。
ここの入塾テストの合格基準も当然高く、校舎によっては3人に1人しか受からない(そもそも塾に通わせてくれない)なんてこともザラです。
入る時点でふるいにかけていると言っては言葉が悪いですが、そういう風に生徒受け入れを制限してでも、「ハイレベルの子たちだけで切磋琢磨させられる環境をつくる」という戦略的な意味では、日本の小学教育を牽引している存在として私は敬意もっています。
また、せっかく入塾しても、そこにはレベルの高い指導・要求と、山のような宿題が待っていますので、そこでついていけない子も当然出てきます。
そういう門をいくつも通り抜けて、サピの生徒たちは日本のトップ中学に入っていくわけですね。
サピの授業についていくための補習塾もあります。皆さんにとっては「塾の授業についていくために塾に通う?は?意味わかんねー」って感じでしょうが、それほど、サピ生はしのぎを削っているのですね。
SAPIXの年間費用
年間でかかる費用をサマライズしています。だいたい小6の平均が年額100万円ほどでしょうから、SAPIXはかなり高い部類に入ります。
とにかく多くの生徒を入れて成り立たせるビジネスモデルではないため、当然といえば当然ですが。
入会金 | 32,400円 |
---|
年間費用目安 | 通塾頻度 | |
---|---|---|
1年生 | 180,000円 | 週1回 |
2年生 | 220,000円 | 週1回 |
3年生 | 300,000円 | 週1回 |
4年生 | 560,000円 | 週2回 |
5年生 | 710,000円 | 週3回 |
6年生 | 1,300,000円 | 週4回 |
飛び抜けた最難関校への合格実績
SAPIXの合格実績をみていきます。
この塾のボリュームゾーンは、御三家をはじめとした最難関校に振り切っています。
他の塾と比較するとよく分かるのですが、最難関校、次難関あたりにめっぽう強くて、逆に中位校にいくと少なくなっています。(そもそも受験する生徒がいない)
偏差値帯別の合格者数で、少し角度を変えた数値がこちらになります。
最難関校への実績
学校偏差値 | 学校名 | 2018年合格実績 | 募集定員 | 定員に対しての割合 |
---|---|---|---|---|
74 | 開成中学校 | 263 | 300 | 88% |
70 | 麻布中学校 | 181 | 300 | 60% |
73 | 桜蔭中学校 | 164 | 240 | 68% |
72 | 女子学院中学校 | 141 | 240 | 59% |
75 | 筑波大付属駒場中学校 | 85 | 120 | 71% |
次難関・上位校への実績
学校偏差値 | 学校名 | 2018年合格実績 | 募集定員 | 定員に対しての割合 |
---|---|---|---|---|
68 | 市川中学校 | 434 | 270 | 161% |
66 | 芝中学校 | 164 | 280 | 59% |
64 | 吉祥女子中学校 | 179 | 234 | 76% |
65 | 明治大学付属明治中学校 | 61 | 150 | 41% |
中堅校・中位校への実績
学校偏差値 | 学校名 | 2018年合格実績 | 募集定員 | 定員に対しての割合 |
---|---|---|---|---|
58 | 明治大学付属中野中学校 | 63 | 240 | 26% |
53 | 山脇学園中学校 | 19 | 280 | 7% |
52 | 成城学園中学校 | 13 | 130 | 10% |
54 | 青稜中学校 | 28 | 200 | 14% |
定員以上の合格者が出ることは私立において通例です。第二志望に選ばれやすい学校は繰り上げ合格のために定員に対してより多くの合格を出す傾向があります。入学者数に母数を変更するとより精緻に計れますが、ここでは合格させる力を表現するため、母数を定員にし、その率を出しています。
いかがですか、より具体的にSAPIXの傾向がつかめたのではないでしょうか。
中堅、中位校の専有率は非常に低いですので、偏差値50ほどの学校をめざすという選択肢はこの塾にはないことがわかります。
まとめると、トップ校にしか見ていないのであれば費用を捻出して、SAPIXに入ることを選択すると良いでしょう。
こんなに最難関に生徒を合格させるなんてとても優れた塾ですからね。
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